呑み切り

2018年 07月 14日
「呑みきり」は、日本酒業界に伝わる行事の一つです。

常温のタンク貯蔵が主流だったころ、夏は酒質への影響が大きい季節でした。
そこで夏場に醸造試験場の先生・酒屋さん・お客様を招待し、
きき酒をしてお酒の状態を確認し、品質管理を行っていました。
その際、タンクの吞み口(お酒の出口)を切ってお酒を出すことから、
「呑みきり」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、日本酒造りで使うタンクには吞み口が2つあります。
搾ったばかりのお酒はほんの少し濁っているので、
タンクにお酒を入れた後置いておくと、濁り部分が沈殿します。
上の吞み口からは透明な酒だけが出てくるという仕組みです。

写真の「サーマルタンク」は、細かい温度管理が可能なタンクです。
これを使えば日本酒を氷温で貯蔵することも可能です。
サーマルタンクと窒素充填機を併用することで、
生酒のままでも嫌な香りを出すことなく、年単位で貯蔵が可能です。

こういった清酒製造技術の向上を受け、
呑み切りという言葉の意味そのものが変わりつつあります。
当社も含め、お披露目会的な位置づけの蔵も多いのではないでしょうか。

2018年の呑みきり会の様子はこちら