『蔵人集合、いよいよ酒造りがスタート!!』
2015.11.05
『蔵人集合、いよいよ酒造りがスタート!!』
…という記事を上げようと思っておりましたが、今日はその前に一つ悲しいお知らせをしなくてはなりません。
当社の建つ増田町は「内蔵の町」と言われており、一見普通の田舎町に見えますが、家々の殆どが漆塗りの豪華絢爛な「内蔵」を持つという不思議な町です。
これは明治から昭和初期にかけて増田町が県内有数の商業地であったときの名残で、最近ではプチ観光地としてこの「内蔵」を見にいらっしゃる方が毎年じわじわと増えています。
本題に入りますが、写真の通り、先日漆塗りの柱部分の一部が鋭利な刃物で切り取られているのが発見されました。それも数か所。普段開けない窓の内側を切り取られており、私達も気付くのが遅れてしまいました。
当社に立つ内蔵は国登録有形文化財に指定されており、畳と障子以外は1908年建設当時の姿をそのまま守り続けてきました。今回切り取られた漆も当時の物です。ですが、犯人にとってはそれがそのまま切り取る理由だったのかもしれませんね。
当社は増田町の中でも先駆けて公開を初め、お客様に少しでも楽しんでいただくために内蔵内部まで自由に回れ、試飲も自由という形をとってまいりましたが、それが裏目に出てしまいました。
毎日たくさんのお客様に来ていただきますが、これまで何もありませんでした。試飲が一気になくなることもありませんでした。今回初めて、何十万人にただ一人だけ、それもここまで心無い人がいたというのが非常に残念で仕方ありません。
まずはここに記載することで再犯防止を促すとともに、当社には防犯カメラもついておりますので、今後様々な措置を検討してまいります。
長文になってしまいましたが、これからも日の丸醸造、そして増田町への応援をよろしくお願いいたします。